迷走神経について

2024年09月23日

迷走神経ってあまり聞き覚えがないですよね?これから気候変動が激しくなる時期で、体調を崩されるかたも多いと思うので、少し触れたいたなと思います。

最近の投稿は身体と全然関係ないブログばかり書いていたので、たまにはこういうのも・・・。
良かったら最後まで読んでくださいね!

まず、迷走神経について触れるためには、自律神経のおさらいをしておかなくてはなりません。

皆さんもご存知の通り、自律神経には交感神経と副交感神経というものがあります。身体を覚醒させるのが交感神経で、身体をリラックスさせるのが副交換神経です。

そのうちのいくつかは脳から直接出でくる脳神経というのがあります。

1:嗅神経
2:視神経
3:動眼神経
4:滑車神経
5:三叉神経
6:外転神経
7:顔面神経
8:内耳神経
9:舌咽神経
10:迷走神経
11:副神経
12:舌下神経

ざっとこんな感じで、役割や細かい話すると、眠くなってくるので割愛します。

迷走神経は、脳から直接出ている12対の脳神経のうちの一つで、第10脳神経と呼ばれます。
迷走神経は非常に長く、頭から腹部に至るまで広範囲にわたって分布しており、心臓、肺、消化器官など、多くの内臓に影響を与えるため「さまよう神経」とも呼ばれています。この神経は主に自律神経の副交換神経として機能し、体の多くの無意識の活動を制御します。

迷走神経の主な役割

1 副交感神経の機能
迷走神経は、副交感神経系の主要な部分を構成し、以下のようなリラックスやエネルギー保存に関わる機能を担っています。
心拍数の調整:迷走神経は心臓の拍動を抑制し、安静時の心拍数を低く保ちます。
消化の促進:胃や腸などの消化器官に指令を送り、消化活動を促進します。
呼吸の調整:呼吸のリズムを落ち着かせ、安静時に深くゆったりした呼吸を可能にします。

2 炎症反応の抑制
迷走神経は、体内の炎症を制御する役割もあります。過剰な炎症反応を抑え、免疫システムのバランスを取ることに寄与します。これが適切に機能することで、さまざまな疾患やストレス反応に対する防御機能が強化されます。

3 社会的なつながりや感情調整
安心感や安全感を感じる場面では、腹側迷走神経が活性化し、心身が落ち着きます。
逆に、不安やストレスを感じると迷走神経のバランスが崩れ、体が緊張状態に入ることがあります。

背側迷走神経複合体

背側迷走神経複合体は、進化的に古い部分の迷走神経で、体の原始的な防御反応に関与しています。

主な役割
背側迷走神経は、心拍数や呼吸を低下させ、体を「シャットダウン」させるような反応を引き起こします。これは極端なストレスや恐怖の際に体が「フリーズ(動けなくなる)」状態になるときに関与します。消化器系への影響も大きく、体がリラックスした状態で消化活動を促進する役割を果たしますが、過剰に活動すると消化器系がうまく機能しなくなる場合があります。

機能
この神経は特に横隔膜より下の臓器(消化器系)に強く関与しており、体をエネルギー節約モードにする役割があります。過度のストレスやトラウマに対する極端な反応として、背側迷走神経が活性化されることがあります。

腹側迷走神経複合体

腹側迷走神経複合体は比較的新しく進化した部分で、社会的なつながりや安心感と関係しています。
この神経は主に顔面、喉、心臓と関連し、社会的なコミュニケーションや感情の調整に深く関与しています。

主な役割
腹側迷走神経は、心拍数や呼吸を穏やかに保ち、リラックスした状態を保ちながら社会的な交流や相互作用を可能します。例えば、安心感を感じている時や他者と穏やかにコミュニケーションしているとき、この神経が活性化されます。

機能
腹側迷走神経は、安心感やつながりを感じることで、ストレス反応を抑え、心と体を穏やかな状態に保つ役割を果たします。現代の社会生活では、この神経の活動が健全な社会的つながりや自己調整に重要です。

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